中でもベルモンド自身がプロダクションを設立して、製作にも乗り出している作品のアクションは目を見張るものがある。 「そうですね。俳優が独立して自分のプロダクションを持つというのは、1960年代ぐらいから70年代前半にかけて、けっこうあって。日本でも石原裕次郎さんや三船敏郎さんがはじめていた。ベルモンドも、アラン・ドロンに続くような感じで、始めるんですけど、当時のインタビューで『プロデューサーに止められるようなことがあって、そこに不満がある』といったようなことを言っているんですね。ですから、自分がプロデュースすることによってリミットが外れたといいますか。アクションがより過激にエスカレートしてどんどんハードになっているところはありますね。 たぶんほかの俳優は『そこまで』というところも、ベルモンドはとにかく全部自分でやりたい性分で。『そこ飛ぶ必要ないだろう』というところも飛ぶんですよね(笑)。サービス精神旺盛。とにかく『すべて自分で演じる』という意識が強かったと思います。 だから、自分で制作したものは、ほぼすべてコントロールしていた気がします。それで自分のやりたいアクションをやると、過激になっていってしまう(笑)」 そのアクションの数々は、いまのアクション映画のお手本のよう。たぶん、「このシーン、なんかの映画でみたことがある」と思う人は多いはず。それぐらい既視感を覚えるシーンが多い。 「それこそスティーブン・スピルバーグも大好きと公言していますし、ほんとうにハリウッドにも多大な影響を与えている。 ジャッキー・チェンの『ツイン・ドラゴン』は、ジャッキーが2役やっていますけど、『ムッシュとマドモアゼル』と雰囲気がそっくりです。もちろんジャッキー映画にはジャッキー映画の魅力がありますが。 日本では影響として出てるのはおそらくコミックの世界で。さきほど、触れましたけど『ルパン三世』と『コブラ』はそうですし、たぶん『シティハンター』なども何かしらの影響を受けている気がします。 あと、ジャン・クロード・ヴァンダムが、今作っている新作は、『すべてベルモンドにオマージュを捧げる』といってたり(笑)。 とりわけコミカルな要素の加わったアクションというのがベルモンドの本領発揮で。それは、無声映画のバスター・キートンから、ベルモンド、ジャッキー・チェンといったようにつながっていると思います. 上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」 See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp
See full list on news.yahoo.co.jp 22 hours ago · 俳優のジャンポール・ベ ルモンド さんが6日、88歳で亡くなった。 アラン・ドロン さんと並び、1960~70年代の フランス を代表する人気スターだった。 ジャンポール・ベルモンドさん死去、88歳 「勝手にしやがれ」主演 See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp 上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」 Sep 07, 2021 · ジャンポール・ベルモンドさん死去=「勝手にしやがれ」の仏俳優、88歳 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」 See full list on news.yahoo.co.jp
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1 day ago · ジャンポール・ベルモンドさん死去 「勝手にしやがれ」の仏俳優 2021年09月06日23時34分 Sep 07, 2021 · ジャンポール・ベルモンドさん死去=「勝手にしやがれ」の仏俳優、88歳 Oct 27, 2020 · そのスナック菓子は三体あって、それぞれ"ジャン""ポール""ベルモンド"という名前がついていた(※)。 中でもベルモンド自身がプロダクションを設立して、製作にも乗り出している作品のアクションは目を見張るものがある。 「そうですね。俳優が独立して自分のプロダクションを持つというのは、1960年代ぐらいから70年代前半にかけて、けっこうあって。日本でも石原裕次郎さんや三船敏郎さんがはじめていた。ベルモンドも、アラン・ドロンに続くような感じで、始めるんですけど、当時のインタビューで『プロデューサーに止められるようなことがあって、そこに不満がある』といったようなことを言っているんですね。ですから、自分がプロデュースすることによってリミットが外れたといいますか。アクションがより過激にエスカレートしてどんどんハードになっているところはありますね。 たぶんほかの俳優は『そこまで』というところも、ベルモンドはとにかく全部自分でやりたい性分で。『そこ飛ぶ必要ないだろう』というところも飛ぶんですよね(笑)。サービス精神旺盛。とにかく『すべて自分で演じる』という意識が強かったと思います。 だから、自分で制作したものは、ほぼすべてコントロールしていた気がします。それで自分のやりたいアクションをやると、過激になっていってしまう(笑)」 そのアクションの数々は、いまのアクション映画のお手本のよう。たぶん、「このシーン、なんかの映画でみたことがある」と思う人は多いはず。それぐらい既視感を覚えるシーンが多い。 「それこそスティーブン・スピルバーグも大好きと公言していますし、ほんとうにハリウッドにも多大な影響を与えている。 ジャッキー・チェンの『ツイン・ドラゴン』は、ジャッキーが2役やっていますけど、『ムッシュとマドモアゼル』と雰囲気がそっくりです。もちろんジャッキー映画にはジャッキー映画の魅力がありますが。 日本では影響として出てるのはおそらくコミックの世界で。さきほど、触れましたけど『ルパン三世』と『コブラ』はそうですし、たぶん『シティハンター』なども何かしらの影響を受けている気がします。 あと、ジャン・クロード・ヴァンダムが、今作っている新作は、『すべてベルモンドにオマージュを捧げる』といってたり(笑)。 とりわけコミカルな要素の加わったアクションというのがベルモンドの本領発揮で。それは、無声映画のバスター・キートンから、ベルモンド、ジャッキー・チェンといったようにつながっていると思います. そうした考えがある一方、ベルモンドを再評価したい気持ちもあったという。 「1990年代のミニシアターブームで、いわゆるアート系と呼ばれる作品や、作家系の映画が注目された時代もそうなんですけど、日本の映画ジャーナリズムは、どこか娯楽映画は下に見る傾向がある。 ベルモンドの映画も、ヌーヴェル・ヴァーグはいいけど、ほかの娯楽作はb級だよねみたいな。当時の論調がそうだったんです。今回、傑作選を組む上で、昔の映画評などを見返したんですけど、ほとんどまともに論じられていない。徹底的にエンターテインメントを追求した娯楽映画なのに、きちんと語られていない。もっとマニアックな、たとえばホラー映画とかだと、熱狂的に書かれているものとかあるんですけどね。 たとえば今回上映される『ムッシュとマドモアゼル』なんかめっちゃくちゃおもしろい。すごくきちんとしたコメディ映画であり、アクション映画になっている。でも、当時のポスターやチラシをみると、単なるおチャラけた、ちょっとおバカに映るような感じの印象になっている。つまり、ベルモンドの映画はちょっと下に見られていた傾向があります。 一方で、フランスで人気を得ていたアラン・ドロンは女性人気もあって、日本でもけっこうきちんと扱われている。 でも、ベルモンドのファンは確実にいて、大好きな人がいっぱいいる。実際に影響は大で、日本では誰でも知っている『ルパン三世』や『コブラ』のモデルになっている。でも、ベルモンド自身とその映画は忘れられかけている。 いまこそきちんとベルモンドを評価したいと考えましたし、そのためにはやっぱり見てもらわないといけないと思いました」 See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp 上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」 22 hours ago · 俳優のジャンポール・ベ ルモンド さんが6日、88歳で亡くなった。 アラン・ドロン さんと並び、1960~70年代の フランス を代表する人気スターだった。 ジャンポール・ベルモンドさん死去、88歳 「勝手にしやがれ」主演 More images for ジャンポールベルモンド » 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」 See full list on news.yahoo.co.jp Sep 08, 2021 · 映画「勝ってにしやがれ」仏俳優ジャンポール・ベルモンドさん死去 88歳 2021年9月7日0時11分 映画「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」などで知られるフランスを代表する スター俳優ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳。
1 day ago · ジャンポール・ベルモンドさん死去 「勝手にしやがれ」の仏俳優 2021年09月06日23時34分 See full list on news.yahoo.co.jp 中でもベルモンド自身がプロダクションを設立して、製作にも乗り出している作品のアクションは目を見張るものがある。 「そうですね。俳優が独立して自分のプロダクションを持つというのは、1960年代ぐらいから70年代前半にかけて、けっこうあって。日本でも石原裕次郎さんや三船敏郎さんがはじめていた。ベルモンドも、アラン・ドロンに続くような感じで、始めるんですけど、当時のインタビューで『プロデューサーに止められるようなことがあって、そこに不満がある』といったようなことを言っているんですね。ですから、自分がプロデュースすることによってリミットが外れたといいますか。アクションがより過激にエスカレートしてどんどんハードになっているところはありますね。 たぶんほかの俳優は『そこまで』というところも、ベルモンドはとにかく全部自分でやりたい性分で。『そこ飛ぶ必要ないだろう』というところも飛ぶんですよね(笑)。サービス精神旺盛。とにかく『すべて自分で演じる』という意識が強かったと思います。 だから、自分で制作したものは、ほぼすべてコントロールしていた気がします。それで自分のやりたいアクションをやると、過激になっていってしまう(笑)」 そのアクションの数々は、いまのアクション映画のお手本のよう。たぶん、「このシーン、なんかの映画でみたことがある」と思う人は多いはず。それぐらい既視感を覚えるシーンが多い。 「それこそスティーブン・スピルバーグも大好きと公言していますし、ほんとうにハリウッドにも多大な影響を与えている。 ジャッキー・チェンの『ツイン・ドラゴン』は、ジャッキーが2役やっていますけど、『ムッシュとマドモアゼル』と雰囲気がそっくりです。もちろんジャッキー映画にはジャッキー映画の魅力がありますが。 日本では影響として出てるのはおそらくコミックの世界で。さきほど、触れましたけど『ルパン三世』と『コブラ』はそうですし、たぶん『シティハンター』なども何かしらの影響を受けている気がします。 あと、ジャン・クロード・ヴァンダムが、今作っている新作は、『すべてベルモンドにオマージュを捧げる』といってたり(笑)。 とりわけコミカルな要素の加わったアクションというのがベルモンドの本領発揮で。それは、無声映画のバスター・キートンから、ベルモンド、ジャッキー・チェンといったようにつながっていると思います. 上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」
Sep 07, 2021 · ジャンポール・ベルモンドさん死去=「勝手にしやがれ」の仏俳優、88歳 Sep 08, 2021 · 映画「勝ってにしやがれ」仏俳優ジャンポール・ベルモンドさん死去 88歳 2021年9月7日0時11分 映画「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」などで知られるフランスを代表する スター俳優ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳。 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」 See full list on news.yahoo.co.jp 1 day ago · ジャンポール・ベルモンドさん死去 「勝手にしやがれ」の仏俳優 2021年09月06日23時34分 See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp 上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」
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上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」 See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp ただ、特集上映を企画するまでには高いハードルが存在した。 「たとえば同時期に人気を得ていたマカロニ・ウェスタンの作品は、ソフト化やリバイバル上映がされてますけど、ベルモンドの映画はできていない。なぜかと言えば、ほんとうにできなかったんです。 現在フランスの大手映画会社がベルモンドの作品のほとんどの権利を管理している。はっきり言うと、権利許諾が非常に困難だったんです。 僕は映画の権利の売買をする会社で働いていたことがあるんですけど、1980年代のビデオブームのとき、vhs化する作品の選定や提案をしていました。で、ベルモンドの作品も当然ビデオ化したかった。でも、ジャン=ポール・ベルモンドの映画は、フランスからすると、日本で言ったら、例えば東宝のゴジラシリーズとかが当てはまるぐらいの扱いで。大メジャーな作品でおいそれとは手が出せないというか。弱小のメーカーが買おうと名乗りをあげても、売ってくれなかった。もしくはもう法外なぐらい値段が高くて、とても手がでなかった。 それで、1980年代のビデオ隆盛期以降から現在まで長らく日本では、ベルモンド作品のビデオ化やテレビ放映がほとんどされないままでここまできてしまった。 先日、スタジオジブリが場面写真400枚の無料提供をはじめましたけど、鈴木敏夫プロデューサーが『権利の主張をしすぎると、みんなに作品を忘れられちゃう』といった主旨のことをおっしゃっていた。ベルモンドはまさにそれで、日本では多くの作品がvhsにもdvdにもほとんどならなかったために、若い映画ファンには忘れられた存在になってしまったわけです。 それでも、あきらめずに継続して権利許諾を何度かトライし続けていて。その間、とりわけここ数年で、主要な作品のhdリマスターが終わったようで、本国フランスでも改めてディスク化されたり、ブルーレイが出たりしていたんですね。そういうタイミングも相まって、今回、キングレコードさんのバックアップもあって、このような傑作選のプログラムを組むことができました。 選んだポイントとしては、まあベルモンドの代表作としてよく上がる『リオの男』や『カトマンズの男』はとりあえず、ビデオやブルーレイとかも出てるので、見ようと思えば見れるんです。ですから、今回はそういった作品は外して。見たいけど見れない作品をとにかく集めようと考えました。 その中で、アクショ. More images for ジャンポールベルモンド » See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp Sep 08, 2021 · 映画「勝ってにしやがれ」仏俳優ジャンポール・ベルモンドさん死去 88歳 2021年9月7日0時11分 映画「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」などで知られるフランスを代表する スター俳優ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳。 Oct 27, 2020 · そのスナック菓子は三体あって、それぞれ"ジャン""ポール""ベルモンド"という名前がついていた(※)。 中でもベルモンド自身がプロダクションを設立して、製作にも乗り出している作品のアクションは目を見張るものがある。 「そうですね。俳優が独立して自分のプロダクションを持つというのは、1960年代ぐらいから70年代前半にかけて、けっこうあって。日本でも石原裕次郎さんや三船敏郎さんがはじめていた。ベルモンドも、アラン・ドロンに続くような感じで、始めるんですけど、当時のインタビューで『プロデューサーに止められるようなことがあって、そこに不満がある』といったようなことを言っているんですね。ですから、自分がプロデュースすることによってリミットが外れたといいますか。アクションがより過激にエスカレートしてどんどんハードになっているところはありますね。 たぶんほかの俳優は『そこまで』というところも、ベルモンドはとにかく全部自分でやりたい性分で。『そこ飛ぶ必要ないだろう』というところも飛ぶんですよね(笑)。サービス精神旺盛。とにかく『すべて自分で演じる』という意識が強かったと思います。 だから、自分で制作したものは、ほぼすべてコントロールしていた気がします。それで自分のやりたいアクションをやると、過激になっていってしまう(笑)」 そのアクションの数々は、いまのアクション映画のお手本のよう。たぶん、「このシーン、なんかの映画でみたことがある」と思う人は多いはず。それぐらい既視感を覚えるシーンが多い。 「それこそスティーブン・スピルバーグも大好きと公言していますし、ほんとうにハリウッドにも多大な影響を与えている。 ジャッキー・チェンの『ツイン・ドラゴン』は、ジャッキーが2役やっていますけど、『ムッシュとマドモアゼル』と雰囲気がそっくりです。もちろんジャッキー映画にはジャッキー映画の魅力がありますが。 日本では影響として出てるのはおそらくコミックの世界で。さきほど、触れましたけど『ルパン三世』と『コブラ』はそうですし、たぶん『シティハンター』なども何かしらの影響を受けている気がします。 あと、ジャン・クロード・ヴァンダムが、今作っている新作は、『すべてベルモンドにオマージュを捧げる』といってたり(笑)。 とりわけコミカルな要素の加わったアクションというのがベルモンドの本領発揮で。それは、無声映画のバスター・キートンから、ベルモンド、ジャッキー・チェンといったようにつながっていると思います. 22 hours ago · 俳優のジャンポール・ベ ルモンド さんが6日、88歳で亡くなった。 アラン・ドロン さんと並び、1960~70年代の フランス を代表する人気スターだった。 ジャンポール・ベルモンドさん死去、88歳 「勝手にしやがれ」主演
Oct 27, 2020 · そのスナック菓子は三体あって、それぞれ"ジャン""ポール""ベルモンド"という名前がついていた(※)。 See full list on news.yahoo.co.jp 上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」 See full list on news.yahoo.co.jp 中でもベルモンド自身がプロダクションを設立して、製作にも乗り出している作品のアクションは目を見張るものがある。 「そうですね。俳優が独立して自分のプロダクションを持つというのは、1960年代ぐらいから70年代前半にかけて、けっこうあって。日本でも石原裕次郎さんや三船敏郎さんがはじめていた。ベルモンドも、アラン・ドロンに続くような感じで、始めるんですけど、当時のインタビューで『プロデューサーに止められるようなことがあって、そこに不満がある』といったようなことを言っているんですね。ですから、自分がプロデュースすることによってリミットが外れたといいますか。アクションがより過激にエスカレートしてどんどんハードになっているところはありますね。 たぶんほかの俳優は『そこまで』というところも、ベルモンドはとにかく全部自分でやりたい性分で。『そこ飛ぶ必要ないだろう』というところも飛ぶんですよね(笑)。サービス精神旺盛。とにかく『すべて自分で演じる』という意識が強かったと思います。 だから、自分で制作したものは、ほぼすべてコントロールしていた気がします。それで自分のやりたいアクションをやると、過激になっていってしまう(笑)」 そのアクションの数々は、いまのアクション映画のお手本のよう。たぶん、「このシーン、なんかの映画でみたことがある」と思う人は多いはず。それぐらい既視感を覚えるシーンが多い。 「それこそスティーブン・スピルバーグも大好きと公言していますし、ほんとうにハリウッドにも多大な影響を与えている。 ジャッキー・チェンの『ツイン・ドラゴン』は、ジャッキーが2役やっていますけど、『ムッシュとマドモアゼル』と雰囲気がそっくりです。もちろんジャッキー映画にはジャッキー映画の魅力がありますが。 日本では影響として出てるのはおそらくコミックの世界で。さきほど、触れましたけど『ルパン三世』と『コブラ』はそうですし、たぶん『シティハンター』なども何かしらの影響を受けている気がします。 あと、ジャン・クロード・ヴァンダムが、今作っている新作は、『すべてベルモンドにオマージュを捧げる』といってたり(笑)。 とりわけコミカルな要素の加わったアクションというのがベルモンドの本領発揮で。それは、無声映画のバスター・キートンから、ベルモンド、ジャッキー・チェンといったようにつながっていると思います.
ただ、特集上映を企画するまでには高いハードルが存在した。 「たとえば同時期に人気を得ていたマカロニ・ウェスタンの作品は、ソフト化やリバイバル上映がされてますけど、ベルモンドの映画はできていない。なぜかと言えば、ほんとうにできなかったんです。 現在フランスの大手映画会社がベルモンドの作品のほとんどの権利を管理している。はっきり言うと、権利許諾が非常に困難だったんです。 僕は映画の権利の売買をする会社で働いていたことがあるんですけど、1980年代のビデオブームのとき、vhs化する作品の選定や提案をしていました。で、ベルモンドの作品も当然ビデオ化したかった。でも、ジャン=ポール・ベルモンドの映画は、フランスからすると、日本で言ったら、例えば東宝のゴジラシリーズとかが当てはまるぐらいの扱いで。大メジャーな作品でおいそれとは手が出せないというか。弱小のメーカーが買おうと名乗りをあげても、売ってくれなかった。もしくはもう法外なぐらい値段が高くて、とても手がでなかった。 それで、1980年代のビデオ隆盛期以降から現在まで長らく日本では、ベルモンド作品のビデオ化やテレビ放映がほとんどされないままでここまできてしまった。 先日、スタジオジブリが場面写真400枚の無料提供をはじめましたけど、鈴木敏夫プロデューサーが『権利の主張をしすぎると、みんなに作品を忘れられちゃう』といった主旨のことをおっしゃっていた。ベルモンドはまさにそれで、日本では多くの作品がvhsにもdvdにもほとんどならなかったために、若い映画ファンには忘れられた存在になってしまったわけです。 それでも、あきらめずに継続して権利許諾を何度かトライし続けていて。その間、とりわけここ数年で、主要な作品のhdリマスターが終わったようで、本国フランスでも改めてディスク化されたり、ブルーレイが出たりしていたんですね。そういうタイミングも相まって、今回、キングレコードさんのバックアップもあって、このような傑作選のプログラムを組むことができました。 選んだポイントとしては、まあベルモンドの代表作としてよく上がる『リオの男』や『カトマンズの男』はとりあえず、ビデオやブルーレイとかも出てるので、見ようと思えば見れるんです。ですから、今回はそういった作品は外して。見たいけど見れない作品をとにかく集めようと考えました。 その中で、アクショ. See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」 See full list on news.yahoo.co.jp More images for ジャンポールベルモンド » 22 hours ago · 俳優のジャンポール・ベ ルモンド さんが6日、88歳で亡くなった。 アラン・ドロン さんと並び、1960~70年代の フランス を代表する人気スターだった。 ジャンポール・ベルモンドさん死去、88歳 「勝手にしやがれ」主演 1 day ago · ジャンポール・ベルモンドさん死去 「勝手にしやがれ」の仏俳優 2021年09月06日23時34分
そうした考えがある一方、ベルモンドを再評価したい気持ちもあったという。 「1990年代のミニシアターブームで、いわゆるアート系と呼ばれる作品や、作家系の映画が注目された時代もそうなんですけど、日本の映画ジャーナリズムは、どこか娯楽映画は下に見る傾向がある。 ベルモンドの映画も、ヌーヴェル・ヴァーグはいいけど、ほかの娯楽作はb級だよねみたいな。当時の論調がそうだったんです。今回、傑作選を組む上で、昔の映画評などを見返したんですけど、ほとんどまともに論じられていない。徹底的にエンターテインメントを追求した娯楽映画なのに、きちんと語られていない。もっとマニアックな、たとえばホラー映画とかだと、熱狂的に書かれているものとかあるんですけどね。 たとえば今回上映される『ムッシュとマドモアゼル』なんかめっちゃくちゃおもしろい。すごくきちんとしたコメディ映画であり、アクション映画になっている。でも、当時のポスターやチラシをみると、単なるおチャラけた、ちょっとおバカに映るような感じの印象になっている。つまり、ベルモンドの映画はちょっと下に見られていた傾向があります。 一方で、フランスで人気を得ていたアラン・ドロンは女性人気もあって、日本でもけっこうきちんと扱われている。 でも、ベルモンドのファンは確実にいて、大好きな人がいっぱいいる。実際に影響は大で、日本では誰でも知っている『ルパン三世』や『コブラ』のモデルになっている。でも、ベルモンド自身とその映画は忘れられかけている。 いまこそきちんとベルモンドを評価したいと考えましたし、そのためにはやっぱり見てもらわないといけないと思いました」
Oct 27, 2020 · そのスナック菓子は三体あって、それぞれ"ジャン""ポール""ベルモンド"という名前がついていた(※)。 中でもベルモンド自身がプロダクションを設立して、製作にも乗り出している作品のアクションは目を見張るものがある。 「そうですね。俳優が独立して自分のプロダクションを持つというのは、1960年代ぐらいから70年代前半にかけて、けっこうあって。日本でも石原裕次郎さんや三船敏郎さんがはじめていた。ベルモンドも、アラン・ドロンに続くような感じで、始めるんですけど、当時のインタビューで『プロデューサーに止められるようなことがあって、そこに不満がある』といったようなことを言っているんですね。ですから、自分がプロデュースすることによってリミットが外れたといいますか。アクションがより過激にエスカレートしてどんどんハードになっているところはありますね。 たぶんほかの俳優は『そこまで』というところも、ベルモンドはとにかく全部自分でやりたい性分で。『そこ飛ぶ必要ないだろう』というところも飛ぶんですよね(笑)。サービス精神旺盛。とにかく『すべて自分で演じる』という意識が強かったと思います。 だから、自分で制作したものは、ほぼすべてコントロールしていた気がします。それで自分のやりたいアクションをやると、過激になっていってしまう(笑)」 そのアクションの数々は、いまのアクション映画のお手本のよう。たぶん、「このシーン、なんかの映画でみたことがある」と思う人は多いはず。それぐらい既視感を覚えるシーンが多い。 「それこそスティーブン・スピルバーグも大好きと公言していますし、ほんとうにハリウッドにも多大な影響を与えている。 ジャッキー・チェンの『ツイン・ドラゴン』は、ジャッキーが2役やっていますけど、『ムッシュとマドモアゼル』と雰囲気がそっくりです。もちろんジャッキー映画にはジャッキー映画の魅力がありますが。 日本では影響として出てるのはおそらくコミックの世界で。さきほど、触れましたけど『ルパン三世』と『コブラ』はそうですし、たぶん『シティハンター』なども何かしらの影響を受けている気がします。 あと、ジャン・クロード・ヴァンダムが、今作っている新作は、『すべてベルモンドにオマージュを捧げる』といってたり(笑)。 とりわけコミカルな要素の加わったアクションというのがベルモンドの本領発揮で。それは、無声映画のバスター・キートンから、ベルモンド、ジャッキー・チェンといったようにつながっていると思います. Sep 08, 2021 · 映画「勝ってにしやがれ」仏俳優ジャンポール・ベルモンドさん死去 88歳 2021年9月7日0時11分 映画「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」などで知られるフランスを代表する スター俳優ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳。 More images for ジャンポールベルモンド » See full list on news.yahoo.co.jp そうした考えがある一方、ベルモンドを再評価したい気持ちもあったという。 「1990年代のミニシアターブームで、いわゆるアート系と呼ばれる作品や、作家系の映画が注目された時代もそうなんですけど、日本の映画ジャーナリズムは、どこか娯楽映画は下に見る傾向がある。 ベルモンドの映画も、ヌーヴェル・ヴァーグはいいけど、ほかの娯楽作はb級だよねみたいな。当時の論調がそうだったんです。今回、傑作選を組む上で、昔の映画評などを見返したんですけど、ほとんどまともに論じられていない。徹底的にエンターテインメントを追求した娯楽映画なのに、きちんと語られていない。もっとマニアックな、たとえばホラー映画とかだと、熱狂的に書かれているものとかあるんですけどね。 たとえば今回上映される『ムッシュとマドモアゼル』なんかめっちゃくちゃおもしろい。すごくきちんとしたコメディ映画であり、アクション映画になっている。でも、当時のポスターやチラシをみると、単なるおチャラけた、ちょっとおバカに映るような感じの印象になっている。つまり、ベルモンドの映画はちょっと下に見られていた傾向があります。 一方で、フランスで人気を得ていたアラン・ドロンは女性人気もあって、日本でもけっこうきちんと扱われている。 でも、ベルモンドのファンは確実にいて、大好きな人がいっぱいいる。実際に影響は大で、日本では誰でも知っている『ルパン三世』や『コブラ』のモデルになっている。でも、ベルモンド自身とその映画は忘れられかけている。 いまこそきちんとベルモンドを評価したいと考えましたし、そのためにはやっぱり見てもらわないといけないと思いました」 See full list on news.yahoo.co.jp 上映作品は「大盗賊」「大頭脳」「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」「警部」「プロフェッショナル」の8作品。全作品を見てまず思うのは、命知らずのアクションに果敢に挑んでいることにほかならない。 「いまはcg全盛で、きわどいアクションシーンはそういう映像効果で描くことになっている。でも、ベルモンドの時代は実際に危険なシーンは挑むしかなかった。で、通常は代役というかスタントマンが演じるわけですけど、ベルモンドはスタントマンの指導で実際に自分でやっているんですよね。 この8作品の中にあるアクションシーンのほとんどは、おそらくいま撮ろうとしても安全面を考慮してプロデューサーに止められてしまうでしょう。俳優がやりたくてもできない。今の時代ではもはや撮ることのできないシーンといっていいでしょう。 ですから、おそらくベルモンドの映画をみたことのない人はびっくりすると思います。『これcgなし、実際にやっているの?』と。 もう『なんでこの人、命綱なしでやっているんだろう』という世界ですよね(苦笑)。どなたかが言ってましたが、『ジャッキー・チェンならたぶんやっても大丈夫だろうという感じがする。でも、ベルモンドがやっていると、ほんとにヤバい、この人、正気じゃないんじゃないか、すごく冷や冷やする』と。 ほんとによくぞやっているなですよね。『恐怖に襲われた街』の屋根のアクションは、あれだけ危険度の高い屋根のシーンはないのではないかと。屋上の屋根を伝うところも、すべることがわかっているのに、革靴でやっている(笑)。 『ムッシュとマドモアゼル』の階段落ちのシーンがありますけど、『蒲田行進曲』どころの騒ぎじゃない。何回、落ちるんだよというぐらい繰り返している。つかこうへいさんも絶対コレ意識していると思います。あのシーンはメイキングがあって、実際に大けがしている映像が残されています。ほんとうに『よくやるな』のひと言。 こういうシーンをみればジャッキー・チェンやトム・クルーズがいま体張ってやっていることの原点が、ベルモンドの映画にあることは一目瞭然だと思います。この本物のアクションはスクリーンでぜひ味わってほしいですね」 Sep 07, 2021 · ジャンポール・ベルモンドさん死去=「勝手にしやがれ」の仏俳優、88歳 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」 See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp
ジャンポールベルモンド : ã¸ã£ã³ ãã¼ã« ãã«ã¢ã³ã Dvd 4æã»ãã ã¸ã£ã³ ãã¼ã« ãã«ã¢ã³ã Dvd 4æã»ãã ãã¿ããã·ã§ãã"ã³ã° / Sep 08, 2021 · 映画「勝ってにしやがれ」仏俳優ジャンポール・ベルモンドさん死去 88歳 2021年9月7日0時11分 映画「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」などで知られるフランスを代表する スター俳優ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳。. 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。 「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクションスターとして人気を得ていた。 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れられかけている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。 僕の中では、常に違和感がありました。彼が本領を発揮したのは、自分でプロダクションを始めてた1970年代初頭ぐらい。自身でプロデューサーも務め、フランスで大ヒットに次ぐ大ヒット作を連発して、興行記録を塗り替えるみたいなことをやってたのは1970年代中盤から80年代にかけてなんです。そのほとんどの作品が痛快無比なエンターテインメント作。そこで今のアクション映画のお手本となるような数々の伝説のシーンに挑んでいる。それをぜひいま一度スクリーンで上映して、ベルモンドを知ってほしかった」 See full list on news.yahoo.co.jp See full list on news.yahoo.co.jp More images for ジャンポールベルモンド » Oct 27, 2020 · そのスナック菓子は三体あって、それぞれ"ジャン""ポール""ベルモンド"という名前がついていた(※)。